これから住宅を建てる方の中には、省エネ志向が強い方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に知っていただきたいのが、省エネルギー対策等級です。
今回の記事ではこの等級と、省エネルギー対策等級の高い家のメリット・デメリットを解説していきます。
□省エネルギー対策等級とは
省エネルギー対策等級は、住宅性能表示制度における評価分野の1つです。
等級の数値が高いほどエネルギーの消費量が少ない高性能の住宅ということになります。
省エネエネルギー対策等級の評価項目は、以下の2つです。
1.温熱等級
外壁や窓際を通しての熱の損失の防止を図るための断熱による対策の程度を示します。
等級は1~7まであり、7が最も高性能であることを示します。
2.エネルギー消費量
ここでのエネルギーは一次エネルギーを示し、この消費量削減のための対策の程度を示します。
等級は1、4、5、6の4段階です。
これらの2つの項目を鑑みて、省エネルギー対策等級は決定されます。
□省エネルギー対策等級の高い家のメリット・デメリット
*メリット
1.特典を受けられる
省エネルギー性能に優れた住宅は、補助金制度や減税などの特典を受けられます。
政府が出した制度を利用できないか調べてみてください。
2.快適な生活を送れる
断熱性の高い住宅では、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
このように快適な室内生活を送れるのが、2つ目のメリットです。
また室内間の温度が一定に保たれるため、ヒートショックのリスクも軽減できると言われています。
長期的な目線では光熱費を抑えられるのもメリットでしょう。
*デメリット
高性能な設備を導入するとなると、やはり建設費用が高くなってしまいがちです。
そのためイニシャルコストがかかってしまうのがデメリットです。
一方先述したように、省エネ性能の高い住宅の場合、補助金をもらえる可能性があります。
経産省や環境省、国交省の提供している補助金制度をうまく活用し、最初にかかる負担を減らしていきましょう。
□まとめ
省エネルギー対策等級は、エネルギーの消費量を減らすことを目的とした等級です。
温熱環境とエネルギー消費量の2つの項目から判断され、高いほど高性能な住宅とされています。
省エネ性能に優れた住宅はそれだけで補助金制度を利用できるほか、住みやすさやランニングコストの低下、ヒートショックの予防などのメリットを享受できます。
イニシャルコストは高くなりがちですが、補助金制度をうまく活用して導入してみてくださいね。