終の住処としてバリアフリーの家を新築するときに!考えておきたいことをご紹介

家を新築するとき一生をその家で暮らしたいと考えて設計し、建築することは多くの方が考えることでしょう。このように終の住処として家を新築する際、バリアフリーの視点を取り入れておくと将来役に立つかもしれません。

 

そこで今回は、家を新築する際に検討しておきたいバリアフリーの視点について、いくつか具体的な例をあげてご紹介いたします。

住居エリア別バリアフリーのポイント

まずは住居エリア別に、バリアフリーにするためのポイントをご紹介していきましょう。場所ごとに注意すべき箇所が大きく異なるので、ひとつずつ確認をしていってください。

 

出入り口のドア

出入り口のドアをバリアフリーにするためには、3つのポイントがあります。

 

・広めの幅を確保しておく

出入り口は、手動および電動の車椅子が通れる幅を確保する必要があります。手動および電動の車椅子の幅は、JIS規格で決まっております。手動が630mm以下、電動は700mm以下になるように定められているのです。したがってドアの幅は最低でも750mm、できれば800mm以上を確保しておきましょう。

 

・ドアノブをレバー式にする

麻痺した手でドアノブを回す操作は、どうしても困難をともなうものです。そのようなときに備え、レバー式のドアハンドルを取りつけられます。ぜひとも取り入れてみましょう。

 

・スライド式のドアにする

スライドドアは開閉しやすいことから、バリアフリーを考えるときにおすすめできます。事実スライドドアはスペースを節約できますが、標準的なドアよりもかなり高価です。フォールディングドアもスペースを節約できますが、折りたたんだ状態では玄関の貴重なスペースを占めるので、じっくりと検討する必要があるといえるでしょう。

 

スロープ

玄関のアプローチには、階段だけでなくスロープを設けておくとよいでしょう。スロープの幅は車椅子でも通れる幅を確保し、傾斜は15度以下にします。木製のスロープにする場合は、防腐処理を施した木材や合板の使用をおすすめします。スロープ表面の塗装には、滑り止め剤を加えてください。外部からの入り口には、車椅子が360度回転できるようなスペースを確保しておくと、移動がよりスムーズになります。なおスロープの脇には、手すりをつけておくことも忘れないでおきましょう。

 

バスルーム

日本人にとって、バスルームはたいへん重要な居住空間です。このエリアのバリアフリーは、ぜひとも積極的に考えておきたいものでしょう。以下からは注意すべき点を、3つあげていきます。

 

・段差をなくす

浴室の出入り口に段差があると、転倒するリスクが高まります。ただ完全に段差がなくなると、浴室内の水が脱衣所に流れてしまいますので、排水溝をつけるなどの配慮が必要です。

 

・浴槽を深くしすぎない

高齢の方は足を上げ下げして浴槽に入ることが負担になり、そのぶん転倒するリスクが高まります。できる限り大きく足を上げて浴槽をまたがなくてもよい高さに設定する、浴槽の深さも40cm程度にとどめておくなどが、主だったできることです。

 

そのほか浴槽の外側に階段を設ける、浴槽から出るときにつかまれる手すりを設けておくなども、検討しておくとよいでしょう。なお手すりについては洗い場の壁にも設置しておくと、体を洗うときの移動の助けになります。

 

・転倒しにくい床にしておく

浴室の床をすべりにくい材質にしておくことも、たいへん重要です。滑りやすく硬い材質のタイルだと、転倒のリスクが高まるだけでなく、転倒時のケガのリスクも高まります。できる限りすべりにくく軟らかい材質を選んでおくと、いざというときに守ってくれることでしょう。

 

キッチン

まずキッチンでは車椅子回転スペースを確保するために、カウンター間の幅は1.5m程度の幅が必要です。コンロはカウンターと同じ高さにあると、鍋やフライパンの移動が楽になります。またコンロの温度を調節するボタンはコンロの前面に設置し、押しやすい形状のものにするとよいでしょう。

 

オーブンの扉は横に開くタイプにすると、熱いものを取り出すときにより近くに寄れます。シンクの下はいざというときに、オープンエリアになるようにしておくとよいでしょう。食器棚は低い位置に置くのが最善です。またその扉は、カーテンにしておくと扉の開閉にともなう不便さを解消できることでしょう。

 

トイレ

ここではトイレをバリアフリーにする際の、主なポイントをご紹介します。なお出入り口のドアの広さやドアノブをバリアフリー対応にすること、床をすべりにくい材質にすることなどは、すでにほかのエリアのポイントとしてご紹介したとおりです。

 

トイレでは便器から立ち上がることを想定した手すりをつける、洗浄レバーを手の届く場所で操作しやすい形状のものにすることも重要といえるでしょう。またトイレの室内は車椅子を使うことも考え、十分なスペースを確保しておくことをおすすめします。

まとめ

今回はバリアフリーの家を建築する際に、考えておくべきポイントをいくつかご紹介しました。ここではご紹介しきれなかったベッドルームやリビングにも、バリアフリーを達成するためのポイントがあります。現実的にはバリアフリーの機能をすべて備えた家は、現時点ではなかなか必要性を感じるものではないかもしれません。

 

しかし本当に終の住処を考えるのであれば、ぜひ新築の時点で考えておくとまさに転ばぬ先の杖になります。諫早周辺でバリアフリーの家の建設に興味をもたれた方は、「トミーズホーム」にご相談ください。お客様のご意見・ご要望に寄り添ったご提案をいたします。ぜひともお気軽にお問い合わせください。

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