注文住宅を建てる際には二階建て住宅にしたいけれどその特徴についてはあまりよくわかっていない方もいらっしゃるでしょう。
また、二階建て住宅には高さの制限があるので建てる際には気をつける必要があります。
そこで今回は二階建て住宅のメリット・デメリットを取り上げた後に高さ制限についてご紹介します。
□二階建て住宅のメリット・デメリット
*二階建て住宅のメリット
・敷地を活用しやすい
二階建て住宅は一階部分と二階部分に空間が作られるので、建物の面積を小さくすることで、余った敷地を有効に活用できます。
・プライベートな空間を作れる
二階建て住宅は平家と比べると、部屋数を多く設けることが可能なので、家族それぞれのプライベートな空間が作れます。
プライベートの部屋があると、兄弟と同じ部屋のために勉強に集中できないなんてことも起きません。
・日当たりが良い
平家だと一階部分しかなく周囲の建物のせいで、日が当たりにくい事はしばしば起こります。
しかし、建物に高さがあると建物の影響を受けづらく日光が当たりやすいです。
*二階建て住宅のデメリット
・階段での移動が不便
ほとんどの場合二階へ上るには階段を利用します。
毎回の移動で階段を使うのは苦労します。
また、高齢者や小さい子供にはより負荷がかかりバリアフリーな家にはなりにくいです。
・生活の動線がまとまりにくい
二階建て住宅の生活導線はどうしても複雑になりがちです。
例えば、洗濯機は一階にあるのに洗濯物を干すのは日の当たりやすい二階だと、移動が大変です。
□二階建て住宅の高さの規制について
二階建て住宅を建てる際の高さにはさまざまな制限が設けられています。
具体的な制限はどのようなものがあるのかご紹介します。
・絶対高さ制限
絶対高さ制限は低層住居専用地域で定められている上限の高さのことです。
原則10mあるいは12mを超える建物は建築してはいけません。
しかし、周りの環境を害さないと認められた場合のような特定の条件をクリアした時は、この高さ制限が緩和されることもあります。
・道路斜線規制
道路斜線規制は道路への風通しや光の道を作り、周辺の建物への風通しや光の道を作るための規制です。
・隣地斜線規制
隣地斜線規制では、隣に面した建物の高さが20mまたは31mを超えてはいけないと定められています。
ただし、建物の道路に面する部分は道路斜線規制で賄われるので気にする必要はありません。
□まとめ
二階建て住宅には利点と注意点があるので双方を確認しておくことが大切です。
二階建て住宅は敷地を有効活用でき、個人の部屋を設けられ、日当たりが良い一方で、階段での移動が面倒で、生活動線がまとまりにくい恐れがあります。
さらに、二階建て住宅の高さにはさまざまな高さ制限が存在しますので、しっかりと理解した上で二階建て住宅を建てることが重要です。
二階建て住宅を検討の方は、当社がご希望を傾聴して、設計・施工・デザインをご提案しますので、お気軽にご相談ください。