住宅の耐震性の重要性|長崎県で家づくりを考える方が知っておくべきこと

こんにちは、トミーズホームです!
家づくりを考えるとき、デザインや間取りに目が向きがちですが、忘れてはならないのが「耐震性」です。
長崎県は全国的には比較的に地震のリスクが少なく、家づくりの際、地震を大いに考慮することは少ないように思います。
ただ、25年7月でも長崎県南西部を震源地とする地震がありました。(参考:長崎県で震度4の地震 津波の心配なし)
さらに長崎県の一部地域が『南海トラフ地震防災対策推進地域』に指定されており、将来の大地震に備える必要性が高まっています(参考:長崎県公式サイト)。
本記事では、耐震等級の仕組みや「耐震等級3」の重要性、さらに許容応力度計算で耐震等級3を取得することの意味をわかりやすく解説します。
CONTENTS
1.耐震等級とは?
住宅の耐震性能は「耐震等級」で表されます。
- 耐震等級1:建築基準法の最低基準。数百年に一度発生する地震に対して倒壊しないレベル。
- 耐震等級2:等級1の1.25倍の強度。病院や学校などに推奨。
- 耐震等級3:等級1の1.5倍の強度。消防署や警察署など、防災拠点に求められるレベル。
つまり、家族の命と財産を守るには「耐震等級3」が必須といえます。
2.壁量計算と許容応力度計算の違い
耐震等級を取得する際には、建物の強さを数値で表す構造計算を行います。
構造計算には、主に以下の2種類の計算方法があります。
- 壁量計算
木造住宅2階建て以下の構造計算で広く用いられる簡易的な方法。地震や風の力に対する耐力壁の量を簡易的に計算し耐震性を判断する方法です。
→ 精度は低く、建物の重さや地盤条件を十分に考慮していない。
- 許容応力度計算
建物にかかる地震力・風圧・積雪などを詳細に数値化し、柱・梁・基礎にかかる応力を検証する方法です。
→ 構造上の安全性を科学的に裏付けできます。
違いを図にすると、このようになります。
同じ耐震等級3でも、約1.3倍の差があります。
つまり、壁量計算の耐震等級3と、許容応力度計算の耐震等級3では信頼性が大きく異なるのです。
3.なぜ「許容応力度計算の耐震等級3」が重要なのか?
(1) 南海トラフ地震リスクへの備え
長崎県は南海トラフ巨大地震の想定震度の影響を受ける地域です。
過去の地震被害を見ても、「基準ギリギリ」の住宅は倒壊・大破のリスクが高いことがわかっています。
(2) 命を守るだけでなく「住み続けられる家」にするため
耐震等級1や壁量計算による等級3では、「倒壊は免れるが住めないほど損傷する」可能性があります。
災害に関する死者では、地震などが直接原因で亡くなられる方より、災害後の生活環境の悪化やストレスが原因で亡くなる災害関連死と呼ばれる方が多くいらっしゃいます。
建物の倒壊や損傷により避難所などでの生活が余儀なくされることが多いのですが、耐震等級をしっかりと担保した建物であれば、
在宅避難として大地震後も住み続けられる可能性が高まるのです。
(3) 将来的な資産価値
近年、住宅購入者の間で「構造計算の有無」は重要視されています。
許容応力度計算による耐震等級3の住宅は、売却の必要性が出てきた際も高く評価されやすいといえます。
4.家づくりを考える20~30代夫婦へのアドバイス
- 最低でも耐震等級3を選ぶこと
- 壁量計算ではなく、許容応力度計算で耐震等級3を取得すること
- 構造計算書を確認し、「見える化」された安心を持つこと
まとめ
長崎県では、南海トラフ地震に備えた防災対策が進められています。
その中で「家づくり」において最も重要なのは、許容応力度計算による耐震等級3の取得です。
トミーズホームでは、全棟許容応力度計算を行い耐震等級3を取得しております。
その構造の強さの秘訣は、こちらになります。
デザインや間取りと同じくらい、家族の命と暮らしを守る“見えない性能”にこだわること。
それが、これからの時代を安心して暮らすための、賢い家づくりの第一歩となります。
安心して暮らせる家づくりお任せください。
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